青少年ワーキング

青少年ワーキンググループでは最終報告にむけての検討が行われています。
先日のOECDに参加された堀部先生のご報告も大変興味深いものでした。
インターネットの危険性からどのように子供達を守るかということを、OECDで検討しているとのことでした。ただし、自由な情報の流通を阻害せずにということも検討されており、世界で情報共有できることは大変有意義なことだと考えています。
OECD報告です
http://www.oecd-ilibrary.org/science-and-technology/the-protection-of-children-online_5kgcjf71pl28-en
また、子供達のモバイルインターネット環境が進んでいる日本においての経験、問題解決のために培ってきたことを世界へ紹介できれば、少しでも役に立つのではないかと期待するところです。また、最終報告は、次に来るであろう問題に先手をうって考えていく方向にありますので、
問題が起こる前に出来ることを考え実行してける状況をつくっていけるように今後も提案していこうと考えています。

コミュニティサイト健全運用の講義

昨日はデジハリの講義の2回目でした。ema認定サイトの規模と運用状況、基準、考え方、これだけでも日本のコミュニティサイトの現状が伝わり、これからコンテンツ業界で活躍する若い人たちにも基礎の知識として理解してもらうこと大変重要だと感じました。もう一歩進んで監視概論までお話ができるとよかったのですが、これは次の機会にと考えています。
コミュニティサイト監視概論は、更にコミュニティサイトの監視をどのように考え、サイト構築していくか、監視パトロールや機能制限、基準づくり、啓発コンテンツなど、青少年が参加するサイトを健全に運営していくことを前提に考えていくサイト運営を学べる方向で考えています。
これからは、コミュニティサイトを管理していくことは、人間、社会を学ばないとより良いコミュニティを作っていけないと考えています。出来るだけ多くの大学や専門学校で、学生さんに伝えられる機会が増えるとありがたいです。
メディア表現学科や、あるいは高校でもいいのかもしれませんが、こういった授業をぜひさせていただきたいです。

デジタルハリウッド大学での講義

昨日はデジハリで、大学一年生の講義を担当させていただきました。
杉山校長の授業のうちの二日を担当させていただいています。
以前もデジハリの大学院で講義させていただいたことがありますが、今回は一年生ということもあり、まさに魔法のiらんどで接していた中高生が大学に入って・・という印象でとても楽しかったです。一回目はインターネット業界の簡単な歴史、現状認識の為の概要ということで、私なりの捉え方ですが、アップル、グーグル、ソーシャルメディアの三つの流れをお話しました。
ネットの世界はまだ歴史が浅く、学術的にも体系ができていないですから、知っているようで、ちゃんと整理されているわけではないと常々感じていました。emaのこと、そしてコミュニティサイトの監視のことを話すにも今の動向をとらえないと理解が進まないわけですね。若い人たちにインターネットのコミュニティサイトについて理解を深めてもらうこと、考えてもらうこと、これからはとても重要だと感じています。もちろんインターネットの仕事を将来していこうと思う人たちには絶対必要ですが、これからは一般的な常識としてもみんなが学んでければ理想的です。
先日発表されたema認定サイトの総会員数がもうすぐ日本の総人口を超えます。
コミュニティサイトは今や様々意味で必要不可欠なインフラです。若い人たちの学びの機会が多くなるように、よいプログラムを創り、多くの機会を作っていきたいと考えています。メディア関係の学部で授業させていただけたらほんとうにありがたいと考えています。どうぞお声かけお願いします。

プロジェクト結について

5月9日に「プロジェクト結」が立ち上がりました。
震災に見舞われた子供たちの遊び、学びの機会を提供すべく、ボランティアを提供する仕組みを創る為のプロジェクトです。
http://project-yui.org/
プロジェクト結については縁あって、賛同者の一人となっています。27日の夜には初めての拡大会議が開催されました。様々なプロボノの方々が参加し、現地の子どもたちが必要な支援を現地の声を聞きながら作っていくという趣旨です。迅速に順調にスタートしていると感じました。
お話を聞いていいて面白かったのは海外からの支援のお話です。ホームページを見てロシアのかなり大きな企業から支援の打診を受けたというのです。赤十字ユネスコなどへの募金ではなく、良い動きをしているNPOや団体に直接支援をしていきたいと申し出て下さっているようです。
この震災で日本がどのように動いていくのか世界中から注目されているということが実感として感じられ、希望を感じました。
一方、5月24日 インターネット、情報通信の分野では ISPP http://www.ispp.jp/schedule
が設立されました。インターネット分野での長期的な支援ということで、この分野もぜひ頑張ってほしいです。両方ともプロボノで、かつ長期的な支援をそれぞれの得意分野でやっていこうということで団体が設立されました。これからの展開が楽しみです。
ISPPには会員として参加しようと考えています。

3年目を迎えたema

と昨日はemaの総会がありました。設立3年目となりました。
あっというまに3年経ってしまったという感覚と、まだ3年かと感じる感覚と入り混じり、感慨深いです。石の上にも三年といいますが、日本のコミュニティサイト運営の礎が出来たということでしょうか。様々な方々にお会いし、ご挨拶させていただき、新しい企画のお話も進めながら、楽しい懇親会となりました。インターネットサービス、コミュニティサイトについての専門家が集まり、オールメンバー揃っているといわれるemaの組織です。もちろん震災後の日本復興にも、私達がこの日本において安全な生活を営むための環境づくりにも大きくかかわるインターネットです。さらなる発展をしていくために、力合わせ、力尽くしたいと考えています。

啓発活動の重要性

久しぶりにコミュニティサイト連絡会の定例会がありました。
地震後、初めての開催となります。
ずいぶんと時がたってしまったような気がします。
ケータイのコミュニティサイトの問題も、これからスマートフォンにどんどん移行していくとなると、フィルタリングだけでは問題が解決しませんから、今度こそ本格的に啓発教育という基本をちゃんとクリアしなければならないのではないかと最近感じています。ある種整備されたケータイの世界から、パソコンと同じ仕組みのスマートフォンとなっていくわけすから、基本は保護者の方が子供たちに利用させるなら、ペアレンタルコントロールができるように仕組みを考えていくということになるでしょう。
日本独自のケータイの世界でしたから、日本独自にコミュニティサイトの管理基準もできましたが、今後はそうはいかないと思います。そうなると残っている道は、教育しかないと私は考えます。
機能制限や法的な何かを考えるよりもやはり、教育がゆっくりだけど一番の早道なのです。
これをコミュニティサイト運営者が学習し、また保護者の皆様、学校の先生がたと協力して啓発活動していくこと、ここに本気に取り組むよりないと考えています。
スマートフォンの時代が到来した今、啓発活動がさらに重要となってきています。

今後の展開 

自分がどのようなことをしていきたいのか、どのような方向で仕事をして行けばよいのか、考え整理しました。今はフリーで仕事をしてますので、そのメリットを生かして仕事をしていきたいと考えています。やはり一番私が役に立つことは、子供たちの現状、ネット環境の安全な環境をどのように考え、どのように構築していくか、そのことを多くの方たちと共に考え、広めていくことと感じています。子供と大人の感じ方のギャップ、事業者と保護者のギャップ、技術者とサイト運営者のギャップ、その違いを理解し、相互が理解しあえるように進めていくことが私の仕事と感じています。相互理解した上で、よりよい仕組みを作っていきたいと考えています。
これからの子どもたちが生きていける環境、より良く能力を発揮できる環境、情報を取り入れ、
情報を発信していけるように、環境をととのえてきたいと考えています。
若い技術者の方々には、監視業務の視点から、初めから安全なコミュニティサイトの設計を
学んでいただけるように、どんどん授業を展開していきたいと考えています。
また、講演活動は、直接伝えられるもっとも良い機会です。保護者の皆様、指導者の皆様に現状の動向、子供たちの環境、現在のインターネットの環境等、伝えていきたいと考えています。
また、インターネットの事業者が、何を考え、どのように仕事をしていこうとしているのかをインタビューなどで伝えられたらいいと考えています。
コミュニティサイトの事業者が学んでいける環境も整えていきたいですね。
震災の関連、そしてゴールデンウィーク等でちょっと停滞していた感があった仕事の展開、久しぶりに講演依頼をいただきいたことで考える機会をいただきました。